みなさんの中には、「今朝も満員電車で通勤したよ」という人もいらっしゃると思います。
満員電車において、注意したいのが痴漢ですよね。
女性は下劣な犯罪である痴漢を回避しなければいけませんし、男性は痴漢に間違われないように、気を配る必要があります。
2020年1月7日にTBSの朝の情報番組「グッとラック!」で取り上げられていたのが、「新型痴漢について」でした。
みなさんは、新型痴漢というのをご存知ですか?
女性の匂いを嗅いだり、息を吹きかけたり、カバンを女性のお尻に押し当てたり、持っている傘を股の間に入れてきたりと、実際に手では触らない行為を新型痴漢と呼ぶのだそうです。
直接触られているわけではないので、被害を受けている女性も、この行為は痴漢と言えないのではないか・・と泣き寝入りしてしまうパターンが多いようです。
今回の記事では、新型痴漢について解説、そして新型痴漢に対する対策、男性の立場では、冤罪被害に合わないためにできることはあるのか?
などを考えていきたいと思います。
新型痴漢とは?
女性に触ることなく、不快な思いをさせる、新型痴漢の手口を解説しますね。
・女性に息を吹きかける
・髪の毛の匂いや体臭を嗅ぐ
・必要以上に近づいて見つめる
・わざと女性の下半身にカバンを押し付ける
・iPhoneの機能であるエアドロップを使って不快な画像を送る
などがあります。
エアドロップというのは、半径10m以内にあるiPhoneやiPadなどの機器同士でデータを送り合うことができる機能のことを言います。
便利な機能なのですが、その便利さを悪用して電車内の女性にわいせつ画像を送るエアドロップ痴漢が発生しています。
2018年6月には、電車内で女性に何度もわいせつ画像を送り続けた男が迷惑防止条例違反で書類送検されるという事件がありました。
このように、実際には触られることはないけれど、不快な気持ちにさせられることが新型痴漢というものです。
新型痴漢は、一般的に見て相手に嫌な思いをさせていると判断されれば迷惑防止条例違反に問うことができます。
ただし、周囲に目撃者などがいればということになりますので、必ずしも犯罪行為と立証できるわけではありません。
冤罪に気を付けたい新型痴漢
新型痴漢は女性が被害に合うだけでなく、男性も免罪という被害にあう
可能性があります。
なぜならば、新型痴漢の行為は紛らわしく、わざとやっていなくても女性側からしたら、痴漢だと感じてしまうこともあるからです。
男性は急いで電車に乗り込んで息が上がってハーハーしているだけなのに、女性はそれをハーハーと荒い息を吹きかけられたと受け取る可能性があります。
新型痴漢は物的証拠が何もないので、冤罪が起こりやすいですし、女性側としても、声を上げにくい、やっかいな事案だといえますね。
新型痴漢に対する対策
新型痴漢の犯人は、実際には触っていないのだから犯罪ではないだろうと軽く考えているのだと思います。
しかし、被害を受けた本人にとっては、不快以外の何物でもありません。
そこで、被害を受けないように、そして男性は痴漢に間違えられないように対策できることはあるのでしょうか?
考えてみましょう。
女性側の対策
エアドロップ痴漢に対しては、iPhoneの設定によって画像を受け取れないようにすることが可能です。
その方法を説明すると、設定をタップ→一般→AirDrop→「受信しない」または、「連絡先のみ」にしておくと、知らない人からのデータを受け取らないようにすることができます。
他にも、女子高生が発案した「痴漢防止バッチ」というものがあります。
女子高生自身が毎日痴漢被害に合っていたそうで、なんとか被害に合う前に、防止したい、という思いから、バッチを考えたそうです。
丸い缶バッチで、そこに「痴漢を見逃さない!」や「私は泣き寝入りしません!」と書かれています。
この文字を見て、痴漢がハッと我に返って、痴漢行為を止めるということですね。
抑止力の効果としては、70人の女性がつけてみて、90%が効果を感じたと言っています。
私が想像したよりも効果があるものなんですね。
痴漢をする男は意外と気が小さいのでしょうか・・・
バッチはドラッグストアなどで550円で販売されているそうです。
最後にもう一つ。
ラッシュ時はなるべく女性専用車両に乗ることを実践することも自分のためにも、男性のためにもいい事なのではないでしょうか。
男性側の対策
免罪被害に合わないために、男性が出来ることはあるのでしょうか?
できることとしては、
・両手でつり革を掴む
・カバンは自分の前で抱える
・息が上がっているときは、上に向かって息を吐く
などでしょうか。
このように書き出すと、男性も生きづらいものですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は新型痴漢のことを今まで知らなかったのですが、女性に不快な思いをさせる痴漢はやはり許せませんね。
本人は触ってないのだから、犯罪ではないと考えているのかもしれませんが、女性の嫌がる反応を見て喜ぶのであれば、それは犯罪と言えるでしょう。
また、男性側にとっても、新型痴漢がいるから冤罪も起こりうるのです。
痴漢に間違われないために、涙ぐましい対策をしている男性達もある意味痴漢の被害者といえるでしょう。
最近は電車内の蛍光灯を防犯カメラと一体化させるように取り組んでいる路線もあるそうです。
このように、誰もが安心して電車に乗れるように早く整備されることを願います。
まずは、自分でできる対策から始めていきましょうか。
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