皆さんは「エア離婚」という言葉を聞いたことがありますか?
夫婦がお互いに離婚を承諾している状態で、通常通りの日常生活を送ることを「エア離婚」といいます。
離婚をすることを前提にして、家族の形態を維持していくということですね。
離婚が決まっている状態で別居をしている夫婦も「エア離婚状態」と言うそうです。
離婚をするまでに、妻の方が仕事を安定させなければいけなかったり、子供が成人するまでは夫婦が揃っている方がいいなど、100の家庭があれば100種類の事情や考え方があると思います。

https://avenue-life.jp/blog/life/divorce-decision/
夫婦が話し合って、お互いが納得できる時期に離婚をするというのは、いい方法だと思います。
それまで一緒に暮らすことで、また新たな夫婦の形が出来上がる場合もあると思うんです。
ちなみにこの「エア離婚」という言葉は、元アナウンサーの小島慶子さんが考えられました。
小島さんご夫婦の関係は卒婚という言葉ではしっくりこないし、「エア離婚」がスッと馴染んだのだそうです。




https://turatan.net/archives/2020012617778.html
今回は、そんな新語である「エア離婚」について、メリットやデメリット、小島慶子さん夫婦の場合などを掘り下げて考えていきたいと思います。
離婚や夫婦の形について悩んでいる人の参考になれば幸いです。
Contents
エア離婚のメリット・デメリット
エア離婚が夫婦に与える影響を見てみましょう。
エア離婚のメリット
夫婦でエア離婚を決断したことによって、どんなメリットがあるのでしょうか?
夫婦だと思うからこそ、腹が立つことも多いわけで、これがもうすぐ籍を抜いて赤の他人になると思うと、なぜか毎日の生活で優しくなれるのだそうです。
過去のことで、ずっとわだかまりとなっていた事柄が、離婚すると決まったら、心に余裕が生まれて夫のことが許せるようになったという奥さんもいらっしゃいます。
エア離婚を選択する夫婦は比較的、熟年の夫婦が多いのですが、そういった高齢の夫婦の間では離婚を決めた途端、パートナーのことを温かい目で見られるようになったという例が多いようです。
また、エア離婚をする前よりも相手のことを尊重するようになり、夫婦の仲が良くなったというカップルもいます。
夫の中には、エア離婚が決まった途端、妻のことを女性として意識しだす人もいるのだとか。
なぜ、普段から妻のことを女性として見ることができないのだろうか?と残念な気持ちになりますが、そういう男性も実際多いようです。
また、離婚が決まったことで、男女ともに経済的にも精神的にも自立をし始めます。
完全に自立できるまでに時間の猶予があるというのもエア離婚のメリットだと思います。




https://uratte.jp/posts/huuhu-izon-ziritu
<メリットまとめ>
- パートナーに優しくなれる
- 過去のパートナーへのわだかまりが開放される
- 相手を尊重できるようになる
- 異性として意識しだす
- 自立を始める
エア離婚のデメリット
メリットの裏には必ずデメリットもあります。
エア離婚によるデメリットを考えてみました。
離婚届は提出していないけれども、離婚は決まっているという、あいまいな関係を続けることにストレスを感じる場合があるようです。
また、子供がいる夫婦の場合には、子供にどのように伝えるのか?といった新たな問題が
発生します。




https://sirabee.com/2018/01/07/20161418517/
家族全員が納得できる落としどころを見つけるのには、かなりの労力が必要だと思われます。
<デメリットまとめ>
- あいまいな関係がストレスに
- 夫婦間のこどもの理解
小島慶子さんの場合
エア離婚という新語を世に送り出した、小島慶子さんも、エア離婚が決まってスッキリした女性の一人です。
小島慶子さんのプロフィール
小島慶子さんは、現在コメンテーターとしてテレビに出演したり、雑誌にエッセイを載せたり、本を書いたりしていらっしゃいます。
また、東京大学大学院情報学環客員研究員や昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員も
務めていらっしゃいます。
2000年に番組制作会社のディレクターの男性と結婚され、2002年に長男を、2005年に次男を出産されています。




https://suumo.jp/journal/2016/12/14/122354/
2013年にご主人がテレビ制作会社を退職、2014年に家族で小島さんが生まれたオーストラリアに移住されています。
今は小島さんの収入で生活をされているようです。
小島さんがエア離婚を選択した理由
小島さんが長男を出産した直後に、ご主人が人道的にあり得ないようなことをしたそうです。
その行為を、ずっと封印してきたそうですが、子供の手が離れ、経済的にも精神的にも
ご主人から自立した時、老後に二人で暮らしていく気になれなかったのだそうです。
小島さんは、以下のようにおっしゃっています。
「当時は、大好きで一番素敵!と思った相手でも、時間が経つことで、自分も変わってしまうし、相手との関係性も変わるものだ」
本当にその通りだと思います。
ずっと同じ気持ちを維持できないし、関係性が変わることは受け入れなければいけないんですよね。
ご主人にはエア離婚のことを、根気よく伝え続けて、最近ようやく合意に至ったのだそうです。
エア離婚成立後の小島さんは?
子育て終了後も夫と添い遂げる必要がなくなった、と思ったら、とても心が軽くなったそうです。




https://aikru.com/archives/2289
旦那様も、小島さんに扶養されている状態だったけれども、エア離婚成立後は、語学を学びながら資格取得の勉強をされているとのこと。
お二人は今、次のステップに向かっていらっしゃるようですね。
小島さんの場合はエア離婚を選択したことで、もっと健全な形の関係に変わろうとしているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最近よく耳にする「エア離婚」というのは、小島慶子さんが考え出した言葉だったんですね。
お互いに離婚を承諾した状態のエア離婚を選択することで、もう一度夫婦の関係や自分の将来を考え直すことができます。
それを踏まえて、本当に離婚をするのか?再構築するのか?よく話し合うのも良いと思うんです。
家族全員が我慢していないで、居心地がいい家庭を作りたいですよね。
そうするためには、いろんな形を探して、話し合って、自分たちのオリジナルの家族を
作り上げていかなければいけないのだと感じました。
小島さんの場合はそれがエア離婚だったのですね。
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