東京の練馬区にある老舗の遊園地「としまえん」が段階的に閉園していく予定となりました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55164780T00C20A2MM0000/
跡地の利用としては、現時点では、「練馬城址公園」と、小説や映画で人気の「ハリー・ポッター」のテーマパークを整備することへの交渉が進められているようです。
現在は西武グループが運営しているとしまえん。
開園したのは大正15年で東京都内で楽しめる遊園地として、多くの人に親しまれてきました。
そんな90年を超える歴史に幕を閉じることになり、閉園を惜しむ声も上がっています。
建設への交渉は今年の春までに成立するのではないか、と言われています。
今回の記事では、としまえんの歴史や東京都の公園整備構想について、ハリーポッターの
テーマパークの建設はどうなるのか?などを調べていきたいと思います。
Contents
としまえんの概要
としまえんは東京の練馬区に建設された遊園地で、22ヘクタールもの広さがあり、ジェットコースターなどのアトラクションだけでなく、プールやスケートリンク、屋内型の遊び場、釣り堀なども作られている、都内でも有数の規模を持った遊園地です。




https://ameblo.jp/impact-zero/entry-11599447631.html
今回、閉園に関する理由は明らかにされていませんが、設備などの老朽化や来場者数の減少などではないかと思われます。




https://iko-yo.net/facilities/2009
1990年代では入場者の数は年間400万人を超えていましたが、2018年度では112万人と大幅に減少しています。
決して低すぎる数字ではありませんが、老朽化した遊園地や建物を維持していくのは難しかったのかもしれませんね。
としまえんの歴史
としまえんは大正15年に「練馬城址 豊島園」として開園されました。
そのころは、日本庭園などが作られていたようです。
一度、第2次世界大戦のころに閉園されていたのですが、戦後にはまた再開されました。
昭和30年代にはインドアスキー場がつくられ、40年代には世界で初めての「流れるプール」が作られています。




http://club-alpine.blog.jp/archives/1583465.html
近年では日本で初めて「大型ウォータースライダー」が作られています。
としまえんのウォータースライダーは「ハイドロポリス」と名付けられており、色々なタイプのスライダーが揃っています。




http://riders.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-2eb3.html
例えば、
- 丸いパイプの中を滑るアクアチューブスライダー
- 樋のような形のスライダーを滑るジャイアントスライダー
- チューブに乗って揺れながら滑っていくリバーランスライダー
などがあります。
他にも日本初の「大型のフライングパイレーツ」も、としまえんが最初だと言われています。




https://www.timesclub.jp/sp/tanomachi_ex/tokyo/nerima/003.html
地上45メートルで急上昇や急降下を繰り返すスリルがとても人気のアトラクションです。
このように、としまえんは首都圏を代表する遊園地として、東京近郊の家族やカップルに愛される存在となったのです。
東京都の公園整備の構想について
東京都は、1957年にとしまえん一帯の敷地を「練馬城址(じょうし)公園」として整備しようと計画しました。
その後はしばらく、上記の都市計画に関する動きは無かったのですが、2011年に東日本大震災が起こったことにより、東京の防災体制が再検討されることとなります。
東京に勤務する帰宅困難者の受け入れや地域住民の避難場所の確保が課題となる中、東京都は「としまえん」の一帯に白羽の矢を立てました。
都はこの一帯を「練馬城址公園」として再開発することを再度確認して、「優先整備区域」(優先的に事業を進める予定の地域)に認定することにしました。
そして、としまえんを運営している「西武ホールディングス」と協議をしていたのだそうです。
小池知事によると、西武グループなどとの交渉については、「まだ交渉の段階」とおっしゃっています。
また、昨年には映画大手会社である「ワーナー・ブラザース」による、新テーマパークの構想案も浮上してきたと言われています。
これが「ハリーポッター」のテーマパーク案です。
ハリーポッターは、イギリスの作家、J・K・ローリングさんの世界的なベストセラー小説で、ロンドン郊外にテーマパークが作られて人気スポットとなっています。
日本にも大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」にハリーポッターの施設が作られ、大変な人気となっています。




https://traveltoku.com/usj/
「ワーナー・ブラザース」が検討している施設については、現段階では何も明らかになっていません。
都の関係者の話では、新しいテーマパークが作られた残りの跡地を「練馬城址公園」にして整備するのではないかと言われています。
住民はどう思う?
長年愛されてきた「としまえん」が閉園し、その跡地に「ハリーポッター」のテーマパークが建設されたり都の公園が建設される可能性があることについて、住民はどう思っているのでしょうか?
・近所の小さい子供を持つ主婦
「年パスを購入して子供とよく行っていたので残念です。
家族とも友達ともよく通っていたとしまえんがなくなるのは残念です」
・子供を連れた男性
「ニュースで閉園を聞き、子供を連れてきました。
としまえんはレトロな遊園地だけれども、小さな子供も楽しめるのでいい場所だと思います。
新しくテーマパークができるのならば、そちらも期待します」
・近所の商店会会長の男性
「商店街も店舗が減少し、観光客も減っているのが現状。
もし新しい施設ができるならば、また街に活気が戻るのではないかと期待します」
などと、新施設を期待する声も少なくないようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
長い間、都内で家族連れやカップルを笑顔にしてきた「としまえん」が閉園するのは寂しいことです。
国内の遊園地の中でも、地方の施設や規模の小さい施設は近年、閉鎖になっているところが多いようですね。
そんな中で、90年以上続いていた「としまえん」は凄いと思います。
それでも、今回残念ながら閉園となる予定とのこと。
としまえんで毎年開催されるあじさいまつりが綺麗で素敵でしたよ。




https://iwalkedblog.com/?p=29512
電車の中に貼られているとしまえんの広告も面白いですよね。
そして、世界で最古級と言われているメリーゴーランド「エルドラド」がどうなるのか?も気になります。




https://j-town.net/tokyo/news/localnews/301060.html?p=all
閉鎖になる前にもう一度行ってじっくり目に焼き付けておこうかな・・と思う私です。
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