異世代ホームシェアが徐々に広がってきている

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人生100年時代、人口の約3人に一人が65歳以上となっている超高齢化社会の日本では、一人暮らしを余儀なくされている高齢者がとても多いようです。

こういった社会問題を解決しながら、地方から出てきた学生たちの援助にもなる「異世代ホームシェア」が注目されてきています。

近年「シェアハウス」が人気を呼んでいて、10代や20代の若者たちが1軒の家をシェアするという暮らし方が急速に広がりました。

それとはまた違った形で、高齢者と学生が一緒に暮らす、というのが「異世代ホームシェア」です。

高齢者と若者

https://mainichi.jp/articles/20170627/ddm/013/100/004000c

フランスやオランダなどのヨーロッパではすでに広がっている取り組みで、アメリカでも近年広がってきており、徐々に世界的に流行り始めています。

今回の記事では、一人暮らしの高齢者も社会貢献となり、学生側も家賃を安く済ませられるという、どちらもWIN WINな下宿方法「異世代ホームシェア」を掘り下げてみたいと思います。

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異世代ホームシェアとは

すでに子供が独立して、一人暮らしをしているシニア世代の人が自宅の空き部屋を無料や格安な家賃で学生や若者に提供する取り組みを異世代ホームシェアと言います。

このような取り組みは、NPOなどが事業として行っています。

NPOは空き部屋を貸してもいいと考えている高齢者と、安い家賃で住居を探している若者を募集します。

それですぐ契約をかわすのではなく、NPOのコーディネーターが両者の同居に問題がないかどうかを丁寧に判断していきます。

この段階があるのが一般の賃貸契約との大きな違いで、貸す方も借りる方も安心感があるんですね。

それだけでなく、同居をスタートしてからは定期的にコーディネーターが住居に訪問して、問題がないかの確認や相談に乗ってくれます。

こういったアフターケアがあることで、高齢者も不安をかかえることなく安心して、世代の違う若者と共同生活を送ることができるんです。

異世代ホームシェアの例

京都府が取り組んでいる、異世代ホームシェア事業「ソリデール」での運営の様子を見てみましょう。

異世代ホームシェアのしくみ

https://chc.or.jp/socialhousing/sh-case11.html

2016年度における相談件数は、貸す側の高齢者が11件、学生からは17件あったそうで、その中から面接を行ったのが11件、実際にホームシェアに至ったのが4件だそうです。

想像していたよりも、同居に至るまでの確率が低いように思いました。

利益を求めて部屋を貸すのではなく、社会貢献や交流に重点を置いた取り組みなので、丁寧にマッチングされているのだと思います。

ソリデール事業でマッチングした第一号の人は、京都に住む70代のM夫婦と19歳の男子学生さんです。

家賃や生活のルールなどは、M夫妻と話し合って決めた結果、家賃月25000円、夕食はMさんの奥様が作ってくれることになりました。

時間が合えば、夫妻と一緒に夕食を摂っているという男子学生さん。

「奈良の実家から京都まで電車で通学していた以前に比べると、時間に余裕ができて勉強もはかどる」とのことです。

M夫妻も、「孫と暮らしているようで毎日が楽しい」と感じているそうです。

こちらの方たちは大成功の例ですね。

メリット・デメリット

異世代ホームシェアによって生まれるメリットやデメリットを挙げてみましょう。

異世代ホームシェアのメリット

https://helpmanjapan.com/article/4607

メリット

【高齢者側のメリット】

若い学生さんが一緒に暮らしてくれるということで、治安の面で安心できると思います。

また、生活にハリができます。

一人で暮らしているよりも、脳も活性化されるようになります。

また、生活の中で助けてもらえることがたくさんあります。

高い場所に物を収納したり、下ろしたり、重い荷物を運んだりといった重労働を助けてもらうことができます。

たまには一緒にご飯を食べたり、リビングでくつろいだりすることで、孤独を感じなくもなります。

【学生側のメリット】

地方から大学のために都会に出るにはかなりの金額が必要になります。

アパートやマンションの費用は、大きくのしかかってくるものですが、異世代ホームシェアを利用することで、かなり家賃を安く抑えることができます。

そして、初めての一人暮らしであっても、祖父母の家にいるような、安心感が得られます。

見知らぬ土地での一人暮らしであっても不安を軽減することができます。

契約次第ではありますが、食事を作ってもらえる場合もあるので、コンビニ弁当などよりも

栄養面で安心です。

デメリット

【高齢者側のデメリット】

学生側が夜遅くまでテレビを見たり音楽を聴いたりする場合には、騒音が問題となるかもしれません。

どうしても高齢者は早く眠ることが多いので、ライフスタイルのずれが問題となる可能性があります。

【学生側のデメリット】

最初の契約次第ではありますが、基本的に友達を招いたり、家に上げたりできない場合が多いです。

必然的に高齢者とコミュニケーションをとる必要があるので、そういったものを煩わしいと感じる学生さんには向いていないと思われます。

食事を高齢者側に依頼する場合は、食の好みの違いがストレスになる可能性もあります。

独居高齢者の問題の解決につながる?

日本では独居高齢者の人口が増えて、社会問題となっています。

異性代ホームシェアの運営に行政も参加しているケースがあるのは、独居高齢者の問題解決にも繋がる可能性があるからです。

フランスで異世代ホームシェアが人気となったのは、2003年の猛暑で独居高齢者がたくさん亡くなってしまったことがきっかけです。

オランダの異世代ホームシェア

https://news.livedoor.com/article/detail/10081128/

このような点からも、異世代ホームシェアが社会問題の解決に一役買うのではないかと注目されているのです。

代表的な運営法人

【NPO法人リブ&リブ】

住所:東京都練馬区石神井町1丁目21−4

NPO法人リブ&リブホームページ

【NPO法人テダス】

住所:京都府南丹市園部町美園町7号9-1

NPO法人テダスホームページ

【たすかりす。】

福井大学と福井県社会福祉協議会との共同事業

たすかりす。ホームページ

【addSPICE】

住所:京都市上京区桝屋町28

addSPICEホームページ

【NPO法人ハートウォーミング・ハウス】

住所:東京都世田谷区北沢5-5-3

NPO法人ハートウォーミング・ハウスホームページ

【京都ソリデール】

京都府建設交通部住宅課が運営

京都ソリデールホームページ

他にも多数あると思いますが、代表的な運営法人を挙げておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

家賃の節約のためや、空き部屋を貸すことが、異世代ホームシェアに繋がり、ひいては社会貢献にも繋がることがわかりました。

不景気な時代が続いているので、大学の学費や仕送りになかなかお金を掛けることができない親御さんや学生さんは多いと思います。

まだ異世代ホームシェアが広まり切っていないようですが、これからもっと多くの人が活用するようになれば、さらにたくさんの学生さんの学ぶ場が広がると感じます。

ただ、世代の違う他人と一つ屋根の下で暮らすということですから、いろんな行き違いが出てくると思います。

それも経験だと受け止められる人が利用するべきなのかなぁと感じました。

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