
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55497640R10C20A2CZ8000/
2020年2月11日、プロ野球の南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めておられた、野村克也氏が虚血性心不全のため84歳で死去されました。
奥様である、野村沙知代夫人も2017年12月に同じご病気で亡くなられております。
他にも、芸能界では、2019年11月に俳優の滝口幸弘さん(享年34歳)、2016年4月にお笑いタレントで俳優の前田健さん(享年44歳)など、若くして亡くなられた方もいます。
突然襲い掛かる病魔に対抗することはできるのでしょうか。
まずはこの病気について学びながら、予防策も身に着けていきましょう。
Contents
虚血性心不全とは




https://www.shinfuzen.com/patient/heart-failure/causes/ischemic-hearts-disease/
心臓のまわりを通っている血管(冠動脈)が、動脈硬化や心筋梗塞などにより、狭くなってしまったり、詰まってしまうことによって、血液が回らなくなって、起こってしまう病気です。
虚血性心不全の「虚血」とは、血液を必要とするところに十分な血液が回らず、臓器などが酸素不足や栄養不足になることをいいます。
心臓に血液が届かないと、動きが悪くなり、心不全を起こしてしまうということです。
さらに詳しく見てみると
- 血管が細くなって栄養不足に陥る状態が、狭心症
- 完全に血管が詰まってしまうのが、心筋梗塞
これら総称して、虚血性心不全と言います。
厚生労働省の調べによると、虚血性心不全による死亡者数は約10万人にものぼると言われていて、年齢を重ねた方だけでなく、若い人にも起こる病気です。
どんな症状が現れるか
とてつもなく強烈な痛みに襲われ、すぐに意識を失うこともあれば、しばらく痛みに苦しみ亡くなることもあると言われている虚血性心不全ですが、一体どのような症状があるのでしょうか。
この病気は健康診断で発見されにくい
健康診断を受けるときは安静状態のことが多く、あまり心臓にも負担がかかっていません。そのような状態では、少ない血液量でも間に合うこともあるため、発見しずらくなります。
しかし、運動量が増えると、血液もたくんさんいるため、虚血状態では心臓に負担がかかってしまいます。そのため、息切れなどが起こります。
これを防ぐためには運動時の心臓の動きについて、心電図で確認を行うことが必要に
なります。
夜間頻尿に注意
自覚症状がないまま突然死となることもある虚血性心不全ですが、夜間頻尿が症状として現れることがあると言われています。
慢性的に心不全になっていると、体が心臓の負担を少しでも減らそうと、排尿を促進するホルモンが出てくるようになっています。
その結果、夜中に頻繁にトイレで起きてしまうという状態になります。
これはもちろんすべての人に当てはまることでもなく、尚且つ、夜間頻尿だからといって心不全を起こしているとも限らないので、参考程度に覚えておくといいと思います。
むくみにも注意が必要
心臓の動きが悪くなると、体がたくさんの血液を必要とするため、水分を溜め込もうとします。その結果、むくみが起きやすくなります。
さらにこの水分が夜間頻尿の原因にもなります。
胸の痛み
一番多いのは、少し運動を行ったときに、胸の痛みを感じ、その後我慢をすれば、その痛みが消えてしまうということがあります。
これが一番起こるとされている予兆です。
治ったから安心とは思わずに、少しでも違和感を覚えたときは病院へ行って受診してくださいね。
その他にも注意すべきこと
胸の痛みを感じた際、その他の場所でも違和感を感じたら、虚血性心不全の疑いが出てきます。
理由として、心臓の動きが悪くなったとき、これを少しでも和らげようと体が戦闘態勢のような状態になるためです。
また睡眠時無呼吸症候群や手足の冷えも関係してると言われています。
原因はあるのか




https://healthrent.duskin.jp/column/library/8/index.html
大きな原因と言われているのは、食生活の乱れや喫煙、ストレスです。
これは現代社会の誰しもが当てはまることではないのでしょうか。
これらの原因によって、心臓の血管が傷つき、動脈硬化が起こりやすくなります。
また、現代の日本は糖尿病の方が増えてきており、それに比例するかのように、虚血性心不全による死亡者数も増加しています。
予防策はなにかあるのか
虚血性心不全は、心臓の血管が狭くなったり、詰まったりすることによって、働きが弱くなることで起こることがわかりました。
そこから考えると予防策が見えてきますね。
- 運動する習慣をつける
運動不足によって、肥満体質になったり、高血圧症を招いたりと、さまざまな問題が起きやすくなります。
ジムに通ってしっかり運動しなくて、普段の生活の中で小さな運動を取り入れるだけでも大きく変わってきます。
- 禁煙をする
禁煙はどの病気にとっても言われることですが、虚血性心不全にでも同じことが言えます。
喫煙することによって、虚血性心不全になる確率が上がるため、早めに禁煙しましょう。
- 飲酒はほどほどにする
飲酒は喫煙ほど厳しく言われませんが、やはり大量の飲酒はよくありません。
飲みすぎは虚血性心不全の元になる病気になる確率が上がるのが、適度の飲酒に留めましょう。
- 食事面にも気を使う
バランスの良い食事は大切です。
食物繊維、ミネラル、ビタミンなどは意識しないと不足しがちです。
またよく噛まずに食べること、カロリーの摂りすぎなどもよくありません。
1日3回、体のためにもしっかりと栄養の取れるものをバランスよく食べましょう。
どれも虚血性心不全だけでなく、健康な毎日を過ごすために大切なことですね。
これからも健康な日々を過ごすためにも、出来るところから行っていきましょう。
まとめ
年齢を重ねた人だけではなく、誰にでも襲ってくる恐れのある虚血性心不全ですが、日々の生活を少し気をつけるだけでも変わってきます。
予防策はどれも当たり前すぎて、見過ごすことも多いかもしれませんし、なかなか改善していくことは大変かもしれませんが、少しでも長く健康で生活していくために、1日でも早く改善していきましょう。
⇒⇒⇒元広島の北別府学氏が白血病を公表!成人T細胞白血病とは?
コメント