ロードバイクの流行や健康志向のために自転車を利用する人が増えています。
特に大都市などでは、渋滞に影響されない自転車はとても人気となっています。
自転車は特に免許を必要としないため、子供からお年寄りまで簡単に乗ることができる、とても便利な乗り物です。
しかし近年、基本的な自転車のルールを守らない、危険運転を行う利用者が増えています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20160329-00055984/
2015年の6月に「改正道路交通法」が施行され、自転車の運転ルールが厳しく取り締まられるようになりましたが、未だに無謀な運転をしている自転車利用者が多くいます。
車を運転していて、自転車の挙動に肝を冷やした経験がある人は、99%もいるというデータもあります。
今回の記事では、自転車の危険運転についてや、自転車での基本交通ルール、悪質な交通ルール違反はどうなるのか?などを調査してみたいと思います。
Contents
自転車の危険運転にはどんなものがある?
車を運転していて、危険な自転車にヒヤッとした経験は誰にでもあると思います。
また、歩道を歩いていても、危険じゃないかと思う自転車利用者も多いです。
そんな例をいくつか挙げてみます。




https://the360.life/U1301.doit?id=6637
- 自転車が猛スピードで坂を下り、危うく歩行者に接触しそうになる
- 無灯火での走行
- 携帯電話を操作しながらの走行
- 傘をさしながらの運転
- 道路の右側を走行する
- 後方確認をせずにいきなり反対車線に行こうとする
- わき道から、一旦停止もせずに飛び出してくる
- 信号待ちの時に、自転車の前輪が車道にはみ出している
- 歩道を走行中の自転車が安全確認もせず、いきなり車道に出てくる
- イヤホンをしながらの運転
などが挙げられます。
自転車スマホによる死亡事故
2018年6月、茨城県つくば市で無灯火のマウンテンバイクに乗った男子大学生が、62歳の男性をはねて、頭を強打した62歳男性が死亡してしまうという悲しい事故がありました。
男子大学生の乗るマウンテンバイクには、ライトが取り付けられておらず、事故当時はイヤホンをつけて走行しながら、スマホを操作しており、男性に気が付かなかったそうです。
2017年12月には神奈川県川崎市で電動式自転車に乗りながらスマホを操作していた女子大生が、77歳の女性歩行者と衝突して、歩行者の女性が亡くなるという事故もありました。
自転車に乗っていた女子大生は事故当時、イヤホンをしながら、左手にスマホを持ち、右手には飲み物を持っており、ハンドルには手を置いているだけの状態だったようです。
自転車に乗りながらのスマホ操作は法律で禁止されています。
道路交通法第71条で携帯電話使用運転は違反行為として、5万円以下の罰金となっています。
自転車スマホは自分自身が怪我をする可能性だけでなく、上記のように誰かに怪我をさせたり、死亡させてしまう可能性のある行為です。
誰かの命を危険にさらしてまでも、スマホを触る必要はないことを心しておきましょう。
自転車での交通ルール
2017年の統計では、自転車の事故で亡くなった人の約8割、怪我をした人の約6割が自転車側にも何かしらの交通ルール違反があったそうです。
今一度、交通ルールを確認しておきましょう。
自転車は車道を走るのが基本




https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/w3100152.html
自転車は「車両」と考えられています。
歩道と車道の区別がある道では車道を走行しましょう。
例外としては、道路標示で指定されているとき・13歳未満と70歳以上の運転手・工事などの通行状況で、やむお得ないとき、などがあります。
自転車は左側を走行する




https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/w3100152.html
車に乗っていると、よく自転車がこちらに向かって逆走してくることがあるのですが、自転車の右側通行は禁止されています。
右側を走ると、きちんと左側を走行している自転車やバイク、車と衝突してしまいます。
絶対にやめましょう。
歩道を走る場合は歩行者優先
自転車が歩道を通行するときは、車道寄りの部分を徐行するのが基本です。
歩行者の通行を妨げるようなときは、自転車は一旦停止をしなければいけません。
安全ルールを守る




https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/w3100152.html
- 夜間に走行する時は必ずライトをつける
- 飲酒運転禁止
- 二人乗り禁止
- 並走運転禁止
- 交差点では必ず一旦停止して安全確認
- 信号を守る
子どもはヘルメットを着用




https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/w3100152.html
子どもを自転車に同乗させている場合に起きた事故では、約4割の幼児が頭部損傷の怪我をしているそうです。
幼児を幼児用座席に乗せて運転する場合や、13歳以下の子供が自転車に乗る場合は、必ずヘルメットを着用させるようにしましょう。
他にもこんな運転は止めましょう




https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/w3100152.html
【スマホや携帯電話の操作をしながらの運転】
各都道府県の交通規則に違反、道路交通法71条の違反となるので、5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
【傘さし運転】
多くの都道府県では、傘さし運転だけでなく傘を器具で自転車に取り付けることも禁止となっており、5万円以下の罰金に処せられます。
【イヤホンやヘッドホンをつけながらの運転】
国が定める道路交通法では、ハッキリと禁止はされていないものの、各都道府県で独自に禁止している自治体が多いです。
条例に書かれているかどうかに関わらず、危険な運転はやめましょう。
悪質な交通ルール違反はどうなる?
自転車による危険運転が年々増えています。
2018年のデータでは、危険な自転車運転者の検挙件数の合計は1万7,568件となっており、この数年で大幅に増えているようです。
過去では、口頭の注意や指導警告票ですんでいたケースでも、交通違反として検挙される場合が多くなっています。




http://blog.livedoor.jp/jitesoku/archives/1033631252.html
悪質なケースでは、自動車免許の停止処分となってしまったこともあるとのこと。
自転車の場合は、交通違反として検挙される場合はすべて赤切符となり、起訴されて裁判となれば、実刑判決が下される可能性もあるのです。
対象年齢が14歳以上で中高生でも赤切符による取締りを受ける可能性がありますので、自転車を利用する家庭では、しっかりと話し合いを持つべきだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自転車は乗るための免許や講習などの必要がない乗り物なので、きちんとしたルールを理解しないで乗っている人が多いようですね。
しかしながら、いったん事故を起こすと、命を奪う危険性のある乗り物だということをきちんと理解して乗らなければいけません。
万が一の時のためにも、自転車保険に入っておくのもいいと思います。
私が歩いていても、スマホをいじりながら自転車に乗っている人や、イヤホンをしながら乗っている人を本当によく見かけます。
罰金は5万円と、高くはないですが、人をはねてしまったら5万円どころではすみませんからね。
個人的にはもっと厳しく取り締まってもいいのに、と思っています。
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