16人に1人が体外受精児!不妊治療のカギを握るのは胚培養士だった

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2017年に、不妊治療の体外受精によって生まれた赤ちゃんの数は約5万6千人だったそうです。

その年に生まれた赤ちゃんの16人に1人が体外受精で生まれた赤ちゃんということになるのだそうです。

子どもの学校のクラスの中でも、2~3人は体外受精児だということになりますね。

人工授精と体外受精

https://www.zakuroya.com/funin/2_20180502173439318zakuroya2016.html

結婚する年齢や初産の年齢が上がってきていることに伴って、不妊を訴える患者さんも増えてきています。

その中でも、高度生殖医療(生殖補助医療)を実施する夫婦が年々増えているそう。

体外受精の出産の約8割が、顕微授精などで作った受精卵を凍結しておいて、着床しやすい時期を見計らって子宮に戻すというやり方なのだそうです。

実は、このような不妊治療において、カギを握っているのが胚培養士さんなんですよ。

今回の記事では、生殖医療に欠かせない存在である胚培養士について掘り下げてみたいと思います。

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胚培養士の仕事とは?

胚培養士とは、受精卵を扱うことを専門とする人です。

胚培養士

https://www.sonoda-art.com/doctor-staff/labo.html

不妊治療に深く携わる仕事をしており、体外で精子と卵子を受精させて母体に戻すという流れの中で胚凍結や胚融解、培養などを主に行います。

不妊治療の中で、顕微授精をする場合、まず、医師が女性の体から卵子を採取します。

この先からが胚培養士の仕事となります。

まずは、男性が採取した精子の中から動きが活発な精子を1つ選んでガラス針で吸い取ります。

そして、医師が採取した卵子の中に精子を注入します。

上手くいくと、これが受精卵となるのです。

体外受精と顕微授精

https://sset-clinic.com/guide/kenbikyo/index.html

受精卵がたくさんできた場合には、使わない分は凍結保存して次週期以降に胚移植することができます。

昔は診察から培養までクリニックの医師がやっていたそうですが、今は医師が関わるのは治療方法を決めることと、採卵するまでとなっています。

良い受精卵を作って育てるのは実は胚培養士の腕次第なのです。

職業としても人気となっている胚培養士

実は胚培養士という仕事の人気が高まっているのです。

年収300万円ほどという胚培養士も中にはいますが、腕が良くて、病院の妊娠成功率を上げることができる胚培養士になると、ヘッドハンティングされることが多く、年収が2000万円という人もいるそうです。

このように胚培養士が高い報酬で引き抜きされるのは、医師と同等やそれを上回るほどの役割を担っているからなんですよ。

胚培養士になるには

胚培養士になるための国家資格はありません。

しかし、胚培養には、産婦人科領域の高度な知識が必要となるので、検定試験というものがあります。

その試験にに合格することで胚培養士を名乗ることができます。

胚培養士イラスト

https://taroz.info/hai-baiyousi-5820/

検定試験を実施しているのは、「日本卵子学会」と「日本臨床エンブリオロジスト学会」という2つの団体です。

どちらも受験資格に決まりがあるので、受験する場合は良く調べる必要があります。

また近年、少数ではありますが、専門の養成機関(国際医療福祉大学大学院や岡山大学生殖補助技術キャリア養成特別コース)などもあります。

近年、不妊治療に携わるクリニックが増えているので、胚培養士の需要も高まっている状態です。

現在の状況としては、畜産や生命科学を学んだ学生が目指すことが多いようです。

精緻を極めた作業

受精卵を作って育てるのは胚培養士の腕にかかっています。

その作業というのは、極めて緻密なものとなります。

極細のガラス管を使っての作業です。

胚培養の作業

https://www.at-s.com/news/article/women/series/54490.html

0.1ミリの卵子にその半分の大きさの精子を顕微鏡を使って注入するのですから、磨き抜かれた技術が必要となるのは分かっていただけると思います。

培養室の中は、受精卵へ影響を与えてしまわないように、明りも抑えぎみにされています。

非常に静かな空間で、張り詰めた空気の中での作業となります。

卵子のどの場所に精子を注入するかで、受精卵がうまく育つかどうかが左右されるそうです。

できるだけ卵子に傷をつけないように、ガラス管を選び、さらに精子をどれくらいの角度で注入するのか?どれくらいのスピードで注入するのか?も大事だとされています。

その中でも、「ピエゾ」(PMM法)と呼ばれる顕微授精が刺激が少なくて、老化して膜が弱くなった卵子にも有効な受精方法だとされています。

PMM法

https://www.tenderlovingcare.jp/about/ai_labo

しかし、これができる胚培養士は少ないのだそうです。

培養室の中を患者は見ることができない

患者さんはクリニックを選ぶことはできますが、培養士を選ぶことができません。

不妊に悩む夫婦にとって、子どもとして生まれてくるかもしれない受精卵ですから、知識不足などがあってはならない職業だと思います。

また、取り間違いや紛失などもないように、倫理観も大事な職業です。

穿った見方をしてしまうと、受精卵を紛失しても、採れた卵子が悪かったと言えるのではないかと、思ってしまうのです。

胚培養士の訓練に対する決まったマニュアルのようなものがあってもいいのではなかと感じます。

今の段階では、胚培養士の技術や倫理観は、各医療機関に任せている状態です。

厳しく指導している医療機関ばかりであることを祈ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

みなさんは胚培養士という仕事をご存知でしたか?

不妊治療の分野では、なくてはならない存在の胚培養士さん。

どんな胚培養士さんが、自分たちの卵子や精子を預かってくれて、どのような技術を持っているのか、知りたいと思う患者さんは多いと思います。

これからもっと発達すると思われる生殖医療が、患者の思いに応えてくれる機関であってほしいと思います。

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