缶詰は生の食品よりも栄養価が劣ると考えていませんか?
缶詰は保存食と思っている人が多く、頻繁に食べると体に悪いのではないか?と考えている人もいるようです。
実は缶詰というのは、新鮮な材料を空気を遮断した真空状態で加熱処理するので、ビタミンなどの栄養分が生のものよりも少ないということはないんです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34765740Q8A830C1TJ1000/
缶詰は賞味期限が長いので、保存料などが入っていると勘違いしている人がいますが、
缶詰には保存料は入っていません。
特に魚の缶詰には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」といった、生活習慣病の予防の効果が期待できる必須脂肪酸が豊富です。
今回の記事では、40代~50代の女性に特におすすめしたい健康効果をもたらしてくれる、缶詰について紹介したいと思います。
Contents
血液サラサラ・記憶力の維持にも効果的!魚の缶詰
魚の缶詰にはDHAとEPAがたっぷり含まれています。
DHAとEPAといえば、高脂血症の治療薬としても使用されている成分。
血中コレステロール・中性脂肪を減らす効果や、血液の流動性の改善効果があると言われています。
特にイワシの缶詰にはDHAとEPAがサバの缶詰よりたくさん含まれています。
生のイワシよりも缶詰のイワシの方がDHA・EPAともに多いんですよ。
以下を参考にしてください。
(可食部100gあたり)
・生いわし・・・・EPA:780㎎、DHA:870㎎
・生さば ・・・・EPA:690㎎、DHA:970㎎
・いわし缶(水煮)・・・・EPA:1200㎎、DHA:1200㎎
・さば缶(水煮) ・・・・EPA:930㎎、DHA:1300㎎
※参考資料:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
となっています。
DHA・EPAの効果いろいろ
DHA・EPAは血液をサラサラにする効果だけではない健康効果が色々あるので紹介しますね。
1.脂肪を燃焼させる
DHAやEPAには、別名「痩せホルモン」と言われている、アディポネクチンを増やす作用があるのだそうです。
2.アレルギー症状の改善
DHA・EPAは、体の中で抗炎症性物質を作り出して、花粉症などの炎症を抑える作用があります。
花粉症の他にもアトピー性皮膚炎にも効果があるそうです。




https://googirl.jp/lifestyle/160316kafunsyou002/
3.アンチエイジング効果
DHA・EPAには、肌細胞を若々しく保つ抗酸化作用があります。
筋肉の合成を促す効果も期待できるので、肌のトラブルを改善すると思われます。
4.認知症予防
魚を食べると頭が良くなると言われていますが、それはDHAが脳に直接入り込んで栄養素として機能することができる成分だからです。
おすすめイワシ缶
伊藤食品の「美味しい鰯水煮」




https://www.maru-rin.com/entry/2019/11/27/181947
一番脂ののった時期のイワシを買い付けて水煮にしているので、臭みがなく美味しいですよ。
塩分不使用なので、身がふっくらしていて、スープを飲み干しても健康に安心です。
イワシ缶を使ったレシピ
DHA・EPAは朝摂ると吸収率がアップするのだそうです。
「イワシクッパ」




https://www.e-recipe.site/tv/umezuba190227_iwashi-kan01/
<材料(2人前)>
・イワシ缶 1個
・カットわかめ 2つまみ
・ごはん 1杯分
・水 200㎖
・キムチ 適量
イワシ缶汁ごと・水・カットわかめ・ごはんを耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ600Wで5分加熱。
キムチを乗せたら完成です。
更年期障害の改善に大豆の缶詰
更年期障害の症状は個人差が大きいのですが、発汗、冷え、めまい、頭痛、動悸、息切れ、イライラ、抑うつ、無気力、肩こりなど、様々な症状が挙げられます。
そういった不快な症状の原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少にあります。
そこで、エストロゲンの働きと似た成分を摂取することで、更年期症状の改善を促そうということで、大豆に含まれている「イソフラボン」が注目されています。
「大豆イソフラボン」は更年期症状や生理不順などを軽減する効果が期待できます。
大豆イソフラボンの効果
イソフラボンは更年期症状や生理不順の軽減以外にも様々な効果があります。
- コラーゲンを増やす美肌効果がある
- がんの予防にイソフラボンが効果があるとされ、研究が進んでいる
- カルシウムがたっぷりの食品と一緒にイソフラボンを摂ると骨粗しょう症の予防に役立つ
- 悪玉コレステロールを排除する働きがあるので、血液がサラサラになる
おすすめ大豆缶
ホテイ 大豆 ドライパック




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ごくわずかな水分で炊いているので、旨味や栄養素が豆にたっぷり残っています。
面倒な水戻し不要で加熱済みなので、サラダに乗せても美味しいですよ。
大豆缶を使ったレシピ
「お手軽ひじき煮」




https://cookpad.com/recipe/2397932
<材料>
・ひじきドライパック 1缶
・大豆ドライパック 1缶
・人参 70ℊ
・刻み揚げ 適量
・干しシイタケ 3ℊ
干しシイタケを水に戻して細切り、ニンジンを千切りにする。
鍋にサラダ脂を引き、ニンジン・刻み揚げを炒め、ひじき・大豆・干し椎茸を入れ混ぜる。
しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2を入れ、汁けがなくなるまで15分ほど煮る。
美肌効果にトマト缶
トマトに含まれているリコピンには抗酸化力があるので、老化を生み出す活性酸素を撃退することができます。
生トマトの方が栄養豊富なんじゃないの?と思ったあなた、いえいえトマト缶のリコピン吸収率は生トマトの3倍もあるんですよ。
リコピンと言うのは、トマトの細胞の中にあるので、トマトの細胞が壊されている缶詰の方が吸収されやすいんです。
お肌の老化を食い止めるためには、トマト缶がおすすめです。
トマトの栄養価
トマトには豊富な栄養素が含まれていますが、その中でもビタミンA・B群・E、リコピン、がたっぷり含まれています。
ビタミンEとリコピンには抗酸化作用が、ビタミンAには発育促進・肌の健康維持効果。
ビタミンBは疲労回復効果があります。
トマト缶は舐めてみると、甘味や旨味を感じますが、野菜の中でも糖質は少ない方に分類されます。
ダイエット中の人でも、気にせず食べられますよ。
おすすめトマト缶
カルディコーヒーファーム ラ・プレッツィオーザ




https://www.pinterest.jp/pin/840836192900317544/
イタリア・カンパーニャ地方で作られた、高品質な缶詰用のトマトを使って作られています。
缶詰用のトマトの方が生トマトよりも栄養価が高いんですよ。
塩とオリーブオイルをかけただけでも美味しく食べられます。
トマト缶を使ったレシピ
「ミネストローネ」




https://cookpad.com/recipe/1625959
<材料>
・残り野菜 適量
・ウインナー 3本くらい
・トマト缶 1個
・コンソメキューブ 1個
・水 500㏄
・オリーブ油 大さじ1
・にんにく 適量
ウインナーと野菜を1㎝角に切る。
鍋にオリーブオイルとにんにくを弱火で炒め、そこにウインナー、野菜を入れて炒める。
水、トマト、固形コンソメを入れて、材料が柔らかくなるまで中火で煮る。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
缶詰をジャンクフードだと思っていたり、不健康な食べ物だと思っている人が多いようですが、決してそんなことはありません。
保存料や添加物が入っていないので、むしろ健康的な食べ物だといえるんですよ。
ミカンの缶詰でも、約80%のビタミンCは残っているので、生のミカンと大きな遜色はありません。
上記でおすすめした、カルディのトマト缶は、1缶100円以下で購入できるので、トマトを買うより安いかも!
缶詰が特売されているときは、晩御飯のメニューに取り入れてみてはいかがですか?
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