2020年2月21日から「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」という映画が上映されています。

https://youpouch.com/2020/02/25/633722/
その中で、サイバー犯罪を担当する刑事、加賀谷の恋人のスマホが、飲食店に仕掛けられた偽Wi-Fiを使用することで遠隔操作ウィルスに感染し、スマホが、監視・乗っ取りされてしまうという場面があります。
このように、外に出た時にフリーWi-Fiを利用するという人は多いのではないでしょうか?
ずっと4G接続させているとギガが減ってしまうので、通信料を気にしないでインターネットにつなげられるフリーWi-Fiはとても便利です。
しかしフリーWi-Fiの使用は、リスクを伴う危険な場合があるんですよ。
今回の記事では、特に危険な野良Wi-Fiについて掘り下げてみたいと思います。
どんな危険性があるのか、早速見ていきましょう。
Contents
野良Wi-Fiとは?
Wi-Fiには、
- 家庭内でプロバイダーと契約して、インターネットの接続をしているホームWi-Fi
- auWi-FiスポットやdocomoWi-Fiのなど、公衆Wi-Fi
- 例えば、セブンイレブンやスターバックスなどで使えるフリーWi-Fi
- 所有者不明の野良Wi-Fi
があります。
所有者が分からない野良Wi-Fiが危険性が高いといえます。
通常、フリーWi-Fiでは、アクセスするとログインの画面などがあるのに、何もなく繋がる場合には危険である可能性があります。
野良Wi-Fiにはどんな危険性があるの?
野良Wi-Fiは、提供元がかわからないので、ひょっとしたら悪意のある人が作成している場合があります。
例えば、ハッカーなどが個人情報を盗もうとしたり、スマホを乗っ取ろうと思ってWi-Fiを提供している場合があるのです。




http://effect-jp.com/2016/06/wi-fi%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%A0%EF%BC%81/
- スマホで検索した情報がハッカーのPCにも表示され、見ているサイトが筒抜けになってしまう。
- メールを送信した内容や、相手先アドレスが筒抜けになる
- SNSやLINEなどのIDが盗まれる
- 野良WiFiの通信中にネットショッピングやネットバンキングを使うと、クレジットカードの情報や口座の情報が盗まれる
- スマホのカメラを起動操作されて、盗撮される
このように、様々な危険性が考えられます。
実際にあった野良Wi-Fiや偽Wi-Fiによる被害
【空港のフリーWiFiに見せかけた偽WiFiによる被害】
オーストラリアに旅行中に空港のフリーWiFiを使うつもりが、偽WiFiを使ってしまった模様。
ハッカーにクレジットカードの情報を抜かれてしまい、レンタカー代やツアー代に使われてしまい、30万円ぐらいの被害をうけた。
通常、フリーWiFiにつなぐとログイン画面などがあるのに、何もなく繋がったのが、今となってはおかしかった。
上記は野良WiFiではなく、悪意のあるハッカーによる偽WiFiを利用してしまった、というものですね。
【野良WiFiの使用で個人情報を盗まれた】
誰でも使えるWiFiという認識で野良WiFiを使っていたら、個人情報を知っているかのような迷惑メールが大量に送られてくるようになる。
調べると、野良WiFiを度々使っていたことに原因があるのではないかと考えられた。
そして、スマホを初期化、アドレスも変更した。
この一件以来、外出時はWiFi機能をOFFにしているが、スマホを使うのが怖くなってしまった。
【公衆WiFiを使っていたら仮想通貨が盗まれた】
ファーストフード店のフリーWiFiを度々利用していたら、ある日利用していた仮想通貨が全部無くなっていた。
誰かがフリーWiFiを悪用して、仮想通貨の取引情報が流出してしまった模様。
こんなにも、色々な被害があるんですね。




https://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/archives/wifi_check/
WiFiが安全であるか、確認する方法
公衆WiFiを使う場合には、通信が暗号化されていることが重要です。
その暗号化の中でも、WPA2という方式で暗号化されているものが安心だとされています。
iPhoneで通信の安全性を確認する方法
「設定」をタップ→「WiFi」をタップ→WiFi機能をオン
オンにすると、利用可能なネットワークが表示されると思います。
その表示されたWiFiの名前の右側に鍵のマークがあれば、通信が暗号化されていていて安心できるということになります。




https://netsurbible.com/free-wifi-risk
そしてさらに、WiFiの名前をタップすると、WiFiの詳細が表示されます。
もし、「安全性の低いセキュリティ」というメッセージが表示された場合や、「セキュリティ保護されてないネットワーク」と表示された場合は危険性があるということになります。
Androidで通信の安全性を確認する方法
「設定」をタップ→「WiFi」をタップ→利用可能なWiFi一覧を表示。
WiFiの名前の左横に鍵のマークがあれば、通信が暗号化されているということです。
さらにWiFiの名前をタップすると、詳細が表示されます。
セキュリティの項目にWEP・WPA・WPA2と書かれていると、通信が暗号化されているということになります。
WEP・WPAは暗号化が不安定なので、WPA2となっているものを使う方が安全だと思います。
野良WiFiに接続しないようにしよう
セキュリティが安全でないWiFiは使わないに越したことはないのですが、スマホが勝手に接続してしまうこともあるようです。
そういう場合には、外出する時はWiFiをOFFしておくといいでしょう。
しかし、それだと設定変更を忘れてしまうと、ついうっかり自宅でもスマホの回線を使ってしまって、通信量を使い切ってしまう、ということが起こるかもしれません。
こまめに設定変更に気をつけましょう。
もし、有料でも良ければ、セキュリティアプリを入れておけば、WiFiの危険性を自動でチェックしてくれますよ。
あとは、ポケットWiFiなどを上手に利用するのもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
セキュリティがしっかり対策されていない、野良WiFiは危険ですから使わないほうが賢明です。
また、クレジットカードの情報入力やネットバンキングの利用も、公衆WiFiの時には行わない方が安全です。
そういう個人情報を扱う時は、家などの安全な環境のときに使うようにしましょう。
公衆WiFiの使用は、他人に見られてもいいような、ちょっとした検索だけにしておくのがいいですね。
もしくは、通信量が無くなってしまったときなどの非常手段としてのみ、公衆WiFiを使うように意識するのがいいのではないでしょうか。
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