落語家初の東大卒という経歴の「春風亭昇吉」は、その博識を生かしクイズ番組にもよく出演しています。2020年2月「マンガでわかる落語」を刊行するなど異色落語家ですが、受賞実績も多数あり、落語会では大変注目されている若手です。
春風亭昇吉の経歴と著書についてご紹介をさせていただきます。
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春風亭昇吉(しゅんぷうていしょうきち):プロフィール
芸名:春風亭昇吉 (しゅんぷうていしょうきち)
本名:國枝明弘
出身地:岡山県
出身大学:岡山大学(経済学部)、東京大学(経済学部)
身長:173cm
体重:68kg
血液型:O型
誕生日:1979年10月29日
著書:「東大生に最も向かない職業」(祥伝社)、「マンガでわかる落語」(誠文堂新光社)
所属事務所:ワタナベエンターテインメント
趣味:怪獣を調べる、じゃがいもを食べる、歌舞伎、韓流恋愛映画を観る、少女漫画を読む事、気象予報士、元JAPAN MENSA会員、俳句、株式投資、江戸時代、海外旅行、引越し、DSでドラクエをやる、アフリカの子どもたちに太陽光ランプを届ける。とにかく、非常に多趣味であることがわかります。
好きな食べ物:シャコ
春風亭昇吉(しゅんぷうていしょうきち):デビュー前の経歴
地元の岡山大学を卒業後、23歳の時に東京大学へ入学、落語研究部に入部しました。そして、「井の線亭ビリ馬(いのせんていびりば)」という名で、「第3回全日本学生落語選手権・策伝大賞」に参加、演目「まんじゅうこわい」で優勝を果たしました。
また、在学中に落語のボランティア活動も行い、積極的な活躍が評され東京大学卒業時には「東京大学総長賞」を受賞しています。また、年間の総長賞受賞者の中で最も優秀な業績をあげた者に贈られるという「東京大学総長大賞」も受賞しています。
春風亭昇吉(しゅんぷうていしょうきち):デビュー後の経歴
落語 春風亭昇吉 「転失気」より 悪ノリに客の鋭いツッコミが・・・ 19/04/21 グリーンホール寄席
2007年:春風亭昇太に入門
2011年:二つ目昇進 気象予報士登録
2015年:第一回若手演芸選手権優勝
2016年:北とぴあ若手落語家競演会北とぴあ大賞
2017年:さがみはら若手落語家選手権優勝
2018年:放送大学の非常勤講師 「落語学」を教授
春風亭昇吉:師匠は「春風亭昇太」
春風亭昇吉の師匠は「笑点」で司会を務めている、春風亭昇太です。
春風亭昇太は後悔しない人生を送りたいと落語家への弟子入りを選択し、2007年に東京大学を首席で卒業後、春風亭昇太に入門しました。
春風亭昇太に弟子入りすることを決めた理由を「一番おもしろいと思ったから。また自分と同じように人付き合いが苦手なタイプだったから」と語っています。
どうやら、昇太師匠を選んだ理由には、自身の性格も大きく関係しているようです。
自身では人付き合いが苦手で、組織の中で生きるということが苦手な性格のため落語家を選んだと語っています。また、落語をしているのは自分が落語が好きで、人を笑わせたいから落語をしている訳ではなく、誰もいないホールで落語をやっていたいとも。
幼い頃から協調性にかけ、幼稚園が嫌で30分かけて家まで帰ってきたり、2時間かけて祖父の家まで歩いたりと、小さい時から徹底して嫌なことは絶対にやらないという行動をとってきたそうです。
東大出身初の落語家誕生の瞬間
人付き合いが苦手で、他人の顔を真正面から見れないほどに内気なのに、なぜ落語をはじめようと思ったのでしょうか、
「そもそも、落語は僕にぴったりなんです。だって、左右に顔を振って話すでしょう。観客の顔を見なくても済むんですから」たしかに…毎日稽古漬けの結果、すぐに頭角を現しました。
三年生の時「第三回全日本学生落語選手権・策伝大賞」で、北海道から沖縄までの全国三十六大学114名の学生の頂点を勝ち取った時は、感極まって涙を流している姿が当時の大会資料に収められています。
四年生の時、盲学校へボランティアへ行った時のこと、盲学校の先生からは「落語は子どもたちには難しいかもしれない」と言われましたが、結果は違い彼の声をもとに演目の内容を理解し、面白がってくれたのでした。
「見えない人こそ楽しめる文化もあると知りました。日本のお笑いの文化、ひょっとすれば海外の人にも伝わるかもしれない。そんなものをつくりたいと思うようになったんです」
後日、盲学校の生徒の一人から「声がきれいで聞きやすかったです」の感想をもらい、この一言が、彼が落語家として生きていく原動力となったそうです。
卒業間近の三月に弟子入りを直談判に行くも返事をもらえず、その一か月後、春風亭昇太一門に正式に入門しました。
マンガでわかる落語:古典落語のあらすじ、寄席の楽しみ方が一目瞭然!
この本を読んでから寄席に行けば、落語が120%楽しめる、知識ゼロの人でもわかる、落語指南書です。
今や落語は、若い世代からビジネスパーソンまで、人気のエンターテイメントとなっています。
何人もの登場人物を一人で演じわける落語家の話術からは、コミュニケーションのスキルを学べるとあって教養としても注目されています。
また、聞く側も想像力や考える力が必要になることもあり、演者と観客の双方で場をつくりあげるライブ感も魅力のひとつです。
噺の難しさや「寄席」のマナーなど、敷居が高いと感じている人も多いと思います。
そこで、はじめてでも楽しめる寄席の見方、古典落語のあらすじなど、落語初心者の予習に「落語の楽しみ方」を、昇吉さんが解説しています。
膨大な量の落語の知識をもとに落語の攻略指南を、独自の解説でとてもわかりやすく書かれています。
おもしろおかしく楽しみながら落語の世界を理解でき、落語ワールドがさらに広がります。
まとめ
東大卒の落語家・春風亭昇吉さんについてご紹介させていただきました。
内気な性格、人とのコミニケーションが苦手にも関わらず、数々の受賞実績があり落語会では非常に注目されている若手です。
落語を広げて行きたいという、昇吉さんの思いが「マンガでわかる落語」にあふれています。
この本を読んで、寄席デビューをしてみたいと思いました。
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